着物に対するアイデンティティー [キモノバナシ]
おととい、「着付けを習うべきか・・」という記事を書かせて頂きました。
その後、色々私になりに悩み、その晩はほとんど眠れませんでした。
私は着物に対するアイデンティティー(独自性・主体性・本質など)の問題だと思いました。
今回の記事は非難されることも覚悟で書きます。気を悪くされてしまったらごめんなさい。
着付けを習うことに対して 「今のままの私を止どめさせる何かがあるのです。」と書きました。
それは、私がアイデンティティーを持っているからでしょう。
上手く言葉にならないので、過去記事を引用させて頂きます。幸田文さんの言葉です。
「何の為に着、どうこしらえて着るか、それによる。ただひたすらにきれいにみせたい、
美しく装いたいという着方もある。あまりいい着かたとはいえないが、
まだそれにはかわいげなところがある。」
「鏡の映す範囲をはずしてみると、おしゃれは声とことばづかい、
しぐさと気持ち・考えかた、つまり心の置き所へ行き着きます。
ことが容(かたち)から心に及んでくると平面でなく立体となり、浅くない深さをみせます。」
http://blog.so-net.ne.jp/m-0703/2009-08-05
私は幸田文さんの熱烈なファンまでいきませんが、着物に対する価値観が似ています。
多分、美しい着付けを・・という概念は私のアイデンティティーには入っていない気がします。
着付けについて、コメントを頂けたので、それは参考になり、素直に感謝しております。
ですから、この記事を書くにあたって躊躇しましたし悩みました。
もうちょっと大人になり、丸くなったら着付けに対する考え方も変わってくるかもしれません。
このまま頑固なおばあちゃんになる確立も高いですが・・・(笑)
今回はこんな頑なな記事で失礼しました!!
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2009-10-02 06:42
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コメント(10)
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はじめまして~
全然、かたくなじゃないと思いますよう♪私も4ヶ月無料教室で着付けを習いましたが、その後普段に着始めたら全然違う着方に落ち着きました。スーパーとか子供の散歩とかに行くのに着物着るんで、「キレイに着る」が最終目標じゃなかったので…
着付け教室は着物を美しく着るためのあるメソッドを教えてくれるところではあると思いますけど、それが自分にとっての正解かどうかはわからないですよね。自分らしい着付けの正解は、自分の体と着物で出すものだと思っていたりします…♪
でもいつかはビシッと他装の着せ付けを習いにいきたいな~とも思っているんですが。えへへ。
by こふじ (2009-10-02 11:24)
はじめまして
私も着付け教室に通い、最後のカリキュラムまで進みました。
教室では、綺麗に着ることを教わります。いわゆる礼装用ですね。
他人にも美しく見せるため、もあったような・・・
確かに、いろんな知識も学べます。でも学べないこともあります。
私は、いろんな方の本やコメントを見て、いろんな着方を学びました。
本来、洋服と同じで、習って着るものではありませんよね・・・
ご自分の為に着るのなら、教室に通う必要はないと思います。
蛇足ですが、帯結びに使う器具は帯を結ばないので傷めない、手が後ろに回らない方に便利、という利点があります。
ご参考までに
by うさミミの母 (2009-10-02 11:54)
こんにちは~(^^)
とても興味深い内容ですね♪
昔は、着物は日常着でもあったし、そういう場合は現代の人が来ている洋服と同じ感覚で着ていたはずだから、フォーマルな場以外ではゆったりと動きやすく着ていたでしょうね。
現代だと、私たちみたいな着物好き(笑)以外の人たちはほとんどフォーマルな時しか着ないから、もっぱら「美しく着つける」ということが前面に出てしまってるんでしょうね。
周りの人に不快感を与えさえしなければ、自分なりの着方を楽めればいいと思います♪(^^)
これからも着物ライフを楽しんでいきたいですね☆
by tanuki (2009-10-02 12:42)
こふじさん
「ちくちくきもの」のこふじさんですよね?
ご訪問・コメントありがとうございます。
>自分らしい着付けの正解は、自分の体と着物で出すものだと思っていたりします…♪
素晴らしいコメント頂けてうれしいです。
私も自分で頑張って身につけてきた、着物生活なので
そんなプライドがあるのかもしれません。
時にそれが邪魔をしたりするのかもしれませんね・・。
いい意味でも、悪い意味でも・・・。
コメント頂けて励まされました!!ありがとうございます!!
by 藍 (2009-10-02 17:13)
うさミミの母さんへ
はじめまして♪コメントありがとうございます。
>確かに、いろんな知識も学べます。でも学べないこともあります。
私は、いろんな方の本やコメントを見て、いろんな着方を学びました。
本来、洋服と同じで、習って着るものではありませんよね・・・
ご自分の為に着るのなら、教室に通う必要はないと思います。
こう言ってくださって、本当にありがとうございます。
私は心の何処かでこう言って下さる方を待っていたかもしれません。
手が後ろに回らない方に便利な器具があることは
年を取っても忘れずにいないと・・ですね(笑)
私のブログを見てくださって、本当にありがとうございました!
by 藍 (2009-10-02 17:26)
tanukiさん
こんにちは。コメント&niceありがとうです!!
とても興味深い内容でしたか・・?
良いようにとらえてくださって、感謝しています。
まさかのniceも頂きまして嬉しい限りです。
私もまだまだ青臭い、着物バカですね・・(笑)
これからも着物生活スタイルやっていきます。
いつも本当に有り難うございます!!
by 藍 (2009-10-02 17:35)
あなたは、優れた美意識と美的センスの持ち主だと思います。
これからもステキな着物ライフを続けていって下さい。
by 紅緒 (2009-10-02 19:19)
紅緒さん
はじめまして。コメントありがとうございます。
とても嬉しい限りですが、恐縮しています。
自分では、美意識については考えたりしますが・・。
かなりのお褒めのコメントを頂き、本当にありがとうございます。
美的センスなどを果たして持っているのかは自信はありません。
そうなれたらいいなぁとは思いますが・・。
私のブログを見てくださり、有り難うございました!!
by 藍 (2009-10-03 04:17)
「習うより慣れろ」って言葉もあります。
毎日、着てると着物が体に馴染んでくるんでしょうかね。
実は、幸田文の「凛」としたとこが好きでファンです。
若い頃、紬の装丁の全集を図書館で借りて読みました。
ノートに書き写してあった中から
「まづいところをそっと庇ってやりたい心
いいところをより磨きあげて大切にしたい心
それがおしゃれの本心です。
優しいのが本来のものだと思います。」
前後が分りませんが随筆集のなかからです。
また、長くなちゃって、すみません。
by masiko (2009-10-03 08:39)
masikoさん
幸田文さんのファンでしたか。
本当に凛としてかっこいい大人の女性ですよね。
私も全集を読んでみたくなりました。
ノートの書き写された文章、いいですね。
私も精進致します!!
by 藍 (2009-10-03 16:58)