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綿麻の着物を染める [キモノバナシ]

       今年はあっという間に梅雨明けし、暑い日が続いていますね。

         この暑さで体調もスッキリとはいかない私ですが、

      毎日少しずつ出来ることをしたり、趣味を楽しんだりしています。

      先日思い立って、何年か箪笥に眠っていた綿麻の着物を染めました。

    白地に黒の格子文様のものですが、地の色を薄い水色にしたくなりました。

    私にとって少し水色がかった地色のほうが、着回しやすいと思ったのです。      

    
          綿麻の着物というと浴衣としても着られますし、

          襦袢を着れば夏の普段着物としても着られます。

      でも実際に染めてみますと、薄く色を染めるというのは難しい。

     ムラにならないよう慎重に二度染めし、ムラにはならなかったものの、

           思い描いていた色が出なかったのです。

     これはもう一度染め直すか、これ以上染めるのは控えるか悩んでいます。

      実際に着てみた時にどうかを見てからまた検討するつもりです。

      それにしても悩んでいるといってもこれは楽しい悩みであって、

      充実した時間なのだなと気付くと自分でも笑ってしまいます。

      また、今もこうしてブログにしているのも楽しみなのですから。

     思うようにいかないこと、上手くブログに書けないこともありますが、

          何より気持ちの籠った素敵なものになれば、

         私にとって一番の満足なのだと思っています。

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               染める前の着物

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         わずかに染まった着物 本当にわずかです




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半幅帯の魅力 [キモノバナシ]

       一昨日は細かい縞の紬を着ました。いつもの半幅帯を合わせて。

         私はよく半幅帯を締めますが、その時の気分の任せ、

       帯を締める手が自然に動き、どんな結びになるか決まります。

       今、図書館で「半幅帯の本」大竹恵理子 著を借りています。

     締めてみたい結びが載っていて、もっと早く見たかったなと思いました。

        半幅帯でも粋にも、華やかにも締めることが出来るのです。

        これからはボリュームのある結びに挑戦したいものです。

        吉弥結び、片流し、割り角など、決まった形はあるものの、

          なんとなく・・でも形になるのが半幅帯です。

    またその時々で裏地を見せるのか、羽やたれの長さに違いを付けるのか、

       自由気ままに遊ぶように締められるのが魅力だと思います。

    この日は「半幅角出し」にしました。帯揚げと帯締めが必要な結びです。

      前で結んで、後ろに回す時に形が少し崩れましたが、いいのです。

        結局のところ、いつも「なんとなく結び」になるのです。

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藍色が気になる [キモノバナシ]

           今日から文月。着物は紗や絽などになりますね。

           また帯は羅や麻素材のものが解禁になります。

       今日は一見すると羅に見える、綿レースの付け帯を出しました。

     透けてはいませんが、穴が所々にあるのでこの時期に締めようと思います。

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         話はかなり飛んで、この頃、色辞典をよく読んでいます。

  2020年東京五輪のエンブレムの色についての説明、「日本の伝統色である藍色」

         というところが今日になって気になり調べています。

           藍というのは、染色の材料のことをいい、
                                           
        それで染まった色名は青では?と覚えていたからです。

         でもそれは中国の話であって、紀元前三百年頃の

        「出藍の誉れ」という故事としてよく知られています。       

    日本においての藍は染色材料、色名の両方に使われてきたようです。

       藍染の歴史は古代エジプト(紀元前三千年頃)まで遡ります。

       ミイラを包んでいた亜麻の布から多く出土しているようです。

   「日本の伝統色・・?」 少し疑問もありましたけれどこれでいいのですね。

    藍染は日本だけのものではない。しかし、藍色は日本で使われてきた色名。

   でもこの話は、じっくり掘り下げたいので、今回はこの辺で一旦切り上げます。      
             
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         ついでに・・・もう少しで誕生日を迎えるのですが、

          誕生日カラー占いというのをやりました。

          「藍色」でした。ここは外せないですね!

     レインボーカラーで七色しかないので、当たる確率は高いですが(笑)

 
   
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粋とはんなり そして心意気 [キモノバナシ]

             粋と言えば江戸。はんなりと言えば京と言われていますよね。

               粋過ぎると下品になり、はんなり過ぎると野暮になると、

                 数年前にこのブログに書いた記憶があります。

        粋のイメージというと、潔く、きりっとしていてテキパキとしている感じでしょうか。

            そして周囲の気持ちを先読みした気配りがさりげなく出来るような。

            はんなりは語源の「花なり」の通り、おっとりとやさしく、奥ゆかしく。

            いつもは前に出る感じはなくとも、いざという時に主張できるような

                 芯の強さを合わせもっている感じでしょうか。

     ついでに、粋と野暮の間のことを気障(きざ)と言って、江戸時代は最も嫌ったそうです。

        粋な部分、はんなりした部分は誰でもそれぞれの割合で持っていることでしょう。

       これまで着物は渋く地味好みだった私ですが、昨年からはんなりを意識し始めました。

                  でも私が思うに、着ているもの云々ではなく、

     やはり心や内面の要素が粋やらはんなりや、そして気障をも決める気がしてなりません。

            身に付けているものでそれらしくなら、なんとなく見えるかもしれない。

                  でもそれでは上っ面に過ぎない気がするのです。

            幸田文さんの言葉にあります。「着物は心意気で着るものです。」と。

               心のひとつひとつが、内面の有り様が、想いの欠片が・・・、

                 粋やはんなりの配分を決めるのではないでしょうか?

       それらが着物とぴたりと合った時はきっとその人のこの上ないスタイルなんでしょうね。

                


                    
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夢のような白洲正子さんの話など 着物友達の話 [キモノバナシ]

             着物友達の話です。私の母と同い年の人生の先輩でもあります。

      数年前に知り合いましたが、彼女はあの白洲正子さんにお会いしたことがあるそうです。

                     初めはお互いにびっくりしました。

    白洲正子さんの講演会に参加した話や、銀座のギャラリー「こうげい」で着物を誂えた話など。

       お互いに・・というのは、私が白洲正子さんや幸田文さんなどのことを少しばかりですが

        知っていたので、「なんで若いのにそういうこと知ってるの?」と驚かれたようでした。

                 彼女からは色々な夢心地な話を沢山聞きました。

      白洲正子さんはとにかく聡明な方で、様々な物事を知り、なんでも的確に答えられたとか、

                 著書ではこれが当時高く評価されていたとか・・・。

             でも出てきた当初は白洲正子さんは結構叩かれていた話まで。
                 
                 私は食い入るようにそんな話を聞くのに夢中でした。

                    
        この彼女とは意気投合し、お花見に行ったり、美術館に行ったり、映画を観たりと

                       仲良くさせて頂いております。

          彼女、お金持ちなので(←これを言うと怒られる)コートは毛皮が多いです。

      なので一緒に出掛ける際には、「私、お付きの人にみえるかも・・」と思うこともしばしば。

                   着物に関しては私の着物姿を褒めて下さり、

      「今度、同窓会があるのだけど、私の着物見て下さらない?」と頼まれたこともあります。

              私はプロではないので、ちょっと感じたことを言うだけですが。
    
             でもそんな彼女も私のことを羨ましいと言っていたことがあります。

                    それは自分で着物が着られることです。

                ああ、そういうこともあるものなんだなと思いました。

                  
                そんな彼女、最近体調が優れない様子。心配です。

           今度は約束していた武相荘(旧 白洲邸)に行けたらと思っています。




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着物の美に支えられて [キモノバナシ]

         ここ暫く着物に袖を通していません。着たくても体調を崩していまして。

                今日こそ着物を着たいな、と毎朝思っています。

                落ち込んでいたり、わだかまっていたりする時、

                  和箪笥を開けてみることがよくあります。

                     それはいつもと変わらない景色。

                  でも古くても、時が経っても美しい景色。

                 懐かしくもあり、いつも新鮮でもある不思議。

                      着物の美しさってなんだろう?

                 どうして私は着物を美しいと感じるのだろう?

                      こんなことをよく考えています。

              世の中には色んな「美」があるけれど、どんな「美」にも

                 確固たる「美」の裏付けがあるように思います。

             日本の風土に合った民族衣装。匠な職人の技術や心意気。

                  優れた材質。洗練された四季折々の表現。

                  肌で感じるしなやかさ、あたたかさ、優しさ。

       心に染み入るように美しさを感じます。そんな「美」によって支えられています。

               いつまでも私の中で生き続けてほしい「美」なのです。

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                 ここのところ、ずっと着たいと思っている大島紬




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友人の意外な着姿 [キモノバナシ]

        昨日、私と同い年で着物趣味のある友人から写メが送られてきました。

            今年の初着物ということで、着物を着た姿のものでした。

              本で読んだのですが、洋服を着ている時の感じと、

          着物を着ている感じでは誰でも雰囲気は変わるでしょうけれど、

                着物で意外な趣味が分かるということです。

         その友人は洋服のときはこざっぱりしていて、すっきりした感じ。

          話し方や性格なども、やたらとこざっぱり(笑)←いい意味でね。

                でも着物の趣味は乙女な感じなんです。

     紬を着た友人は地味かなぁ、と気にしていたけど私にとったら華やかに感じました。

        レース柄の半幅帯らしく、随分と乙女で可愛いので本当にびっくりしました。

         着物の趣味というのは、その人の雰囲気だけでは分からないのですね。

                友人の写メを見て私は地味すぎるのだなと思い、

           今年ははんなりと、しっとりとした着方をしてみたいと思っています。

      また、日本人が持つ気質や精神、美意識も感じられるような気姿は遠い目標ですね。

          その為には勉強することや、身に付けるものが沢山ありすぎて・・・^^;

 

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ファストファッションと着物 [キモノバナシ]

           今朝、朝の情報番組で今時のフリマのことを放送していました。

        私もフリマを利用したことはありますが、だいぶ変わってきているようです。

              数回しか着ていないものをすぐに売りに出していて、

               中には一度試着しただけの服などもありました。

       そういったフリマの背景には、ファストファッションという時代の波があるようです。

            速く、手軽に流行の服が手に入るファストファッションですが、

          なんせ回転が速くそれがそのままフリマにも反映しているようです。

      TVではファストファッションの服は何回で飽きる?というアンケートもやっていましたが、

               皆さん数回着たら飽きてしまう傾向があるようでした。

        飽きて捨ててしまうより、誰か着てもらう人がいるならいいかな、とは思いました。

           特にお洒落に敏感な年頃だと、色々着てみたい気持ちも分かります。

         でもたった数回で飽きることや服を手放すことはやはり勿体ないと感じます。

               ファストファッションでも一枚一枚の服を大切に着たり、

               扱ったりする人も沢山いらっしゃることでしょうけれど。              

               着物はそこのところは簡単、お手軽ではいきません。

               代々受け継いでいくものですし、伝統的なものですし、

            先ず着捨てるという概念は無いでしょう。そこが私は好きです。

          着物が好きだから・・なのかもしれませんが、着物には思い入れがあったり、

           思い出や一枚一枚に物語を秘めているようだったりする気がします。

            私ももっと着物を大切に思いを込めるようにしていきたいものです。

   それから私はまだまだ着物に関しては素人・初心者ですので、学びたいことも沢山あります。

           もっと日本の伝統を学び、より深い着物の世界を堪能したいものです。

                着物を着こなすというのは簡単にはいきませんね・・。




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この時期から夏にかけて 綿や麻 [キモノバナシ]

          着物を着るのも自分のライフスタイルに合っていないと、キツくなってきます。

           私の今までの反省としては、正絹を多く集め過ぎたかな・・ということです。

               そんなにお手入れに出す、余裕がありませんので・・・^^;

            それにこの時期から夏にかけてはジャブジャブ洗濯したいものです。

                着物も襦袢もそして半衿も・・・。汗をかきますからね。

         でも人それぞれだとは思っています。私もたまには紗や絽を着るつもりですし。

                 今の時期は綿レースの襦袢を主に着ています。

           半衿もポリではなく、薄手の木綿が私には適しているように思います。

          肌のあたりも気を使うので、心地良くいつも清潔に出来る綿がいいのです。

               夏本番になったら襦袢と半衿は麻が毎年メインになります。

                 着るものによって、絽の襦袢・半衿もありますが・・・。

                   皆さんはどんな工夫や対策をされていますか?

               写真は綿レースの襦袢に、これまた綿レースの半衿です♪

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ノーブルな清らかさ [キモノバナシ]

             着物は時代を経ても変わらないノーブルさがあると思います。

                「清ら」という言葉は大変憧れで好きな言葉です。

              昔の日本では美しさの最上級の言葉とされたそうです。

             「清ら」というと止めどなく流れる澄んだ流水を連想します。

                  清々しく濁りがなく・・・そんな透明感。

              着物はいいものはやっぱりいいものなのでしょうけど、

          そうでなくとも、清潔にして身奇麗に着こなせば「清ら」だと思います。

              着物には心も「清ら」にしてくれるような魅力を感じます。

                着こなしも心意気も「清ら」でいたいものですし、

            着物を着ている時の清々しさはこれからも味わいたいものです。

                画像は一昨日着た着物の波文様のアップです。

               これに綿レースの帯でも合わせたいと思っています。


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