藍染めの魅力 [キモノバナシ]
藍は微妙な濃淡によって表情を変える。色の呼び名は数多く「藍四十八色」といわれる。
甕覗き・水色・浅葱・露草色・はなだ・紺・褐色(かちいろ)・・・。
濃淡の色合い一つ一つに名前がつけられてるほど、藍染めは好まれたのだろう。
飛鳥時代や平安期には人々は、華やかに澄んだような藍、はなだ色を好んだそうだ。
それが鎌倉、室町期を迎えると褐色。「かち」という響きが「勝ち」に通じるとして、
藍をより濃く染めた褐色が武家の間ではもてはやされたそうだ。
庶民の間にも広まっていったのは江戸時代になってからだ。
庶民にも広まった理由は、どんな布でもよく染まり、木綿でも絹でも麻でも
それぞれに美しい藍の風合いをだすことが出来たからだ。
この時代は特に木綿が普及し、布の耐久性を増すという点でも優れていたし、
虫や蛇を寄せ付けない成分が含まれていたのも、仕事着として優れていた。
さてさて、藍甕から糸が、布が引き上げられた時の色を見たことがありますか?
それは瑞々しい緑色をしていて、まさに「生まれる」瞬間の色と言いましょうか。
そして藍は染まった後も生きている。生き続けるのです。
四、五年着ているうちに色の定着が進んで、赤みが徐々に落ち着き青みに変わっていきます。
そうして二十年経つと、色に「冴え」が出てきて美しくなり、深い青みの味わいが出ます。
本当の藍とは生きていて年月と共に冴えて味わい深くなるのだそうです。
これが私が藍色に魅かれる理由で、自分の価値観にも大きく影響した色なのです。
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それぞれに美しい藍の風合いをだすことが出来たからだ。
この時代は特に木綿が普及し、布の耐久性を増すという点でも優れていたし、
虫や蛇を寄せ付けない成分が含まれていたのも、仕事着として優れていた。
さてさて、藍甕から糸が、布が引き上げられた時の色を見たことがありますか?
それは瑞々しい緑色をしていて、まさに「生まれる」瞬間の色と言いましょうか。
そして藍は染まった後も生きている。生き続けるのです。
四、五年着ているうちに色の定着が進んで、赤みが徐々に落ち着き青みに変わっていきます。
そうして二十年経つと、色に「冴え」が出てきて美しくなり、深い青みの味わいが出ます。
本当の藍とは生きていて年月と共に冴えて味わい深くなるのだそうです。
これが私が藍色に魅かれる理由で、自分の価値観にも大きく影響した色なのです。
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2010-11-27 10:07
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コメント(2)
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まさに藍色のような深いお話ですね。
着物とは違いますが、ジーンズがブルーになったのも
それを履いたカウボーイたちに虫やヘビを寄せ付けないよう、
インディゴブルーが使われたと聞いたことがあります。
テレビなどで藍染めの風景をみたことがありますが、
けっこう浅い色合いに染まって見えますよね。
それが年月を経て変わっていくのですね。深いですね(笑)
by akipon (2010-11-27 18:35)
>akiponさん
コメント+nice!いつも有り難うございます。
ジーンズのブルーも同じですよ。
藍色はジャパン・ブルーとか言います!
日本にはインドや中国から来ていますよ。
何とな~く何だか好きで魅かれるんですよ(笑)
by 藍 (2010-11-27 19:57)