目垢・着垢の付いていない着物 [キモノバナシ]

            よく美術品に対して人に何度も観られることを目垢が付くと言います。

               ある程度、目垢が付いていたほうが観やすくなるとか・・。

             でもある程度以上に目垢が付き過ぎると、もうお蔵入りになったり。

          着物も同じように、真新しいものは未だ着る者の魂や心など息づいていない。

               作り手の表情のままで「私の着る物」になっていない。

          織りの硬い着物は、何度も着て洗い張りをし、やわらかくなっていきます。

         また、やわらかくするために、着たままわざと寝てしまうことも昔あったとか・・。

          このやわらかくするということは、着物の味わいを深めるのだと思います。

     そんな風に、「私の着る物」にしていくのでしょう。目垢に対して着垢?とでも言いましょうか。

         わび・さびの文化ですから、真新しいものは格好悪いという節もあるのでしょう。

            さてさて、この着物・・「私の着る物」になっていない、真新しい紬です。

             なんか本当にさっぱりした顔をしていて深い味わいなど感じません。

          立派な作り手だけでは駄目なのだと思います。後は私次第なんでしょうか?

           どうやって生き、どんな心意気で着て、この着物に面影をつけようか・・・。

IMG_1695.JPG



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コメント 4

itomaki

藍さん、こんにちわ。もしかして、その紬は、藍さんのプロフィール画像のものですか?若々しくて素敵です。
by itomaki (2010-11-25 20:04) 

志織子

なんと、たぶん
おんなじ着物持っています。
夏購入して仕立てたけど
まだ着てません。

いいですよね~コレ。
好みが似てるのでしょうか?
うれしいです。
by 志織子 (2010-11-26 00:17) 

藍

>itomakiさん

そうです。プロフィール画像のものです。
この着物は本当にお出かけ着というか洒落着というか・・
日常的にはあまり着ていないのです。
by (2010-11-26 02:57) 

藍

>志織子さん

こんにちは。コメント有り難うございます!!
好みが似ているようで私も嬉しいです。
藍と白のグラデーションがいいですよね。
それにしてもびっくりです!
by (2010-11-26 03:00) 

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